New Japan Summit 2023 記事化
Kenji Kushida
New Japan Summitでの基調講演と対談をTechblitzさんが非常に分かりやすくまとめてくれました。
基調講演:大企業はまず「フレーミング」を変えよ
KDDI中馬氏との対談:「電話がなくなった」 その時、KDDIはどうした
シブヤスタートアップス渡部氏との対談:Why Japan? 選ばれる理由をシブヤに造る
基調講演では、フレーミングがいかに大事かを話しました。フレーミング、すなわち思考モデルは人間が無意識にも作り出すもので、世界を理解するためのものです。何が大事で何が大事じゃないというフィルターや、因果関係のモデルです。ディスラプションの多くは、既存企業が旧来のフレームでしかものを捉えられず、新たなフレームに対応できないという力学です。プラットフォームの原理などはまさにそうです。また、日本企業がよくやってしまうのが「付加価値=機能追加」のフレーム。実は足し算じゃなくて引き算のほうがユーザーのペインポイントが減ることも多いにあるので、そもそも「ユーザーのペインポイントを潰していく」というフレームも大事です。
KDDIの中馬さんとの対談は、物凄く濃い内容、大事なフレーミング、そして豊富な経験を中馬さんがいつもの非常に楽しそうな感じで語ってくださり、聞き手の皆様には非常に重要なラーニングの機会になったと思います。
渋谷スタートアップスの渡部さんの取り組みも非常に興味深いです。
渋谷区長が驚くほどアントレプレナーで、市役所も凄いスピード感で動き、日本のスタートアップエコシステムのグローバル化を進めています。大きなネックであるビザもなんと国のスタートアップビザの制度を活用してサポートしてくれるということで、今後の発展が楽しみです。こういった取り組みはできるだけ多くのところが様々な形で実験を重ね、紆余曲折を経てエコシステムをグローバル化・成熟させていくと思ってます。