CIGSコラム「トランプ圧勝に貢献した「投票しなかった人」の増加」
Kenji Kushida
新しいCIGSのコラムシリーズの第一弾です。通常のニュースとは異なる視座のディープダイブです。
シリーズ:アメリカ政治、選挙をリフレーミング ①
トランプ圧勝に貢献した「投票しなかった人」の増加
URL:https://cigs.canon/article/20241119_8450.html
チャートをパッと見るだけでも専門家の分析ではない一般の報道よりも理解が深まるはずです。
トランプに投票した人は多少増えましたが、民主党に投票した人がかなり減りました。(まだ開票率98%なのでもう少し増える見込みですが)
でも投票しなかった人が前回よりも増えた影響が思いのほか大きのです。
日本も世界もアメリカ内の勢力争いだけではなく、アメリカの独特な選挙制度(憲法に書かれていない後付けのさまざまなルールを含む)にも振り回されるので、知っておかなくてはいけないご時世になってます。
イノベーションやスタートアップ、シリコンバレー活用などはどこにチャンスがあり、どこに地雷があるのかはアメリカの政治力学、政治経済の仕組み抜きでは分からない状況が極端に加速してます。日米関係や日中関係や日本と世界各国の関係もアメリカの行動に大きな影響を受けるので、やはりアメリカの有権者の約31%の投票と、増加した投票しなかった人たちに振り回されることになりました。
特に政治に興味がある人じゃなくても他国(この場合、アメリカ)の政治状況と選挙制度について詳しくならなくてはいけない時代なのはある意味残念ですが、振り回されるみんなはただ振り回されるだけじゃなくて、どうしてこうなっているのかということを理解した方が良いと思ってます。